2006年12月11日月曜日

2006.12.9-10 GOSPEL LIVE SR/JAZZ LIVE REC REPORT

2006.12.9-10 GOSPEL LIVE SR/JAZZ LIVE REC REPORT 35RP/SA

12月8日から10日まで、『野木エニスホール』でのゴスペルライブと、
今市の『珈茶話』でのレストランバーライブ&レコーディングのSRに
研修させていただきました。
自分が、今回のようなライブ・SRに同伴・研修させてもらったことは、
初めてだったので、見るもの、作業するもの全てが学習することで、
大切な経験となりました。

特に今回初めて参加させてもらって感じた事は、現場の雰囲気や、
ミーティングから始まり、
セッティング→リハ→開演→終演→撤収までの流れという物が、
一体どういうものなのかという事でした。

それは、今の所学校では感じたりした事が無く、
今後、模擬的な内容の授業もあるとは思いますが、
やはり現場の実際の空気を感じれたことが、
今回の研修で自分の中では、一つの大きな経験になったと思います。

今回、研修に参加させてもらうと決まった日より、富先生と2度ライブ内容、
作業内容等を確認するミーティングの時間を作っていただきましたが、
研修が終了した今となって思う事は、実際の内容のほとんどを
公演されるハコを見た事も無く、出演者の特徴も知らない自分は
把握できていなかったと思います。
最初の予定と本番とでは変わっていくのは当然だとは思いますが、それでも、
もっとミーティング時に理解が自分の中でできていれば、当日の作業手順、
作業の必要性等を理解を持って、取り組む事が出来たのでは?と思いました。

あたふたと、作業の流れが読めず、ただ、今、自分は何をするのか?
と考えるだけで、今している作業が、本番にどのように作用するのか、
この準備ができたのならば、場の進行状況から考えて、
次に準備するものは何なのか?と予測するする事が
出来ていなかったと感じました。

今回の研修中に富先生を始め、
STAFFとして一緒に作業させていただいた、
 『楠田さん』(古河市SRエンジニア)
 『小笠原さん』(宇都宮市SRエンジニア)、
 出演された『ワールドソウルコーラス小山』の方々、
 『珈茶話』の皆さんに声をかけていただき、
いろいろと教えてもらった事があります。

・声をかけられたら、返事をしっかりする。
 とても当たり前の事ですが、大切である。
 自分が学生であり研修として参加していようが、
 他のスタッフや、出演者、その関係者たちから見られたとき、
 一人の音響さんとして扱われるということに、
 説明されるまでに気付かずに、自覚が無く説明されて初めて、
 緊張感をひしひしと感じました。

・メモをとる時に、自分で絵を描いてみると良い。
 絵をノートに書く事によって、文章でまとめるよりも、
 書きたい全部の内容が漏れが無く、ノートに移す事が出来ました。
 後でメモを見返してみても、内容がよりわかりやすく思い出す事が出来た。

・SRの現場は予想外の事が起きる。
 どのような状況でも、まず音を出す為に努力をする。
 (電源はきているか?きていない電源の場合どう対処するのか?)

・スピーカーのセッティングや、結線のやり方等、
 マイクからスピーカーまでの間で、どこで音量をかせぐのか、
 いろいろなアレンジをリハーサル中や空いている時間にやってみる、
 試してみる。正解というものが無く、より良いと思うセッティングに
 変えていく事が大切である。

・音源からの生の音と、スピーカーからの音とを比較する、
 立ち位置を変えて音を比較してみる。
 自分が音源に対して立っている位置を変えて、音が変化するように、
 マイクアレンジ、エフェクターの影響等によって、
 スピーカーからでてくる音は違っている。

・機材の体調を把握する。
 同じ機材であっても、経年変化により劣化不具合が生じたり、
 一つ一つ状態が違っている。注意する。

・オペレーターからアーティストへ、
 『声をもっと大きく下さい』という前に、
 マイクアレンジはONかOFFなのか、
 自分の方で直せる所をまず考えるべきである。

・想定外の楽器の突発的な参加・追加
 アーティストのテンションを下げないよう、出来るのならば、
 サウンドチェックを頼み、出来そうにないと感じたのなら、
 無理はせずに、あきらめる事もある。

・モニターの必要性。
 プレーヤー側として、いい音が鳴っているのかを判断し、
 自分の出している音の確認をするために、必要なものである。

・現場にはいらないとわからない事もある。

・アーティストがこちら側にどこで、何を要求してくるのか予測する事も
 大切である。

・考えすぎも、無駄になってしまうが、考えずにいる事はやはり良くない。

・ステージの特徴の重要性とモニタースピーカー
 Pfのモニタースピーカーには、メインである、Choの音や、
 ステージの特性上聞こえづらい音を、送ってあげる。
 そこに、SaxやPer等の音を入れてしまうと、判別するのが難しくなると
 思われる、あとは、自分の音を返してあげる。

・自力でレコーディングしてみる。
・編集や卓の調整を考えるよりも、手順、内容を理解する事が大切である。
・学校は基礎、原理を、現場は手順(流れ)、段取りを学ぶ。
・見ただけでは覚えられない、覚え、使えるようになるには、
 実習(やってみないと!)、覚えているだけではダメ、
 使えるようにならないと意味が無い。
・いかに早く作業が出来るか、時間的に終わらせる事が出来るか。
 早く終わらせる事ができれば、その空いた時間にいろいろと、
 試行錯誤することができる。
・研修終了後、自分のヘッドフォンを持参していけば良かったと思いました。
 聞き慣れている自分のヘッドフォンで、どのように聞こえるか、
 リハーサルの時にでも聞いてみたいと思いました。

今回、研修にさんかさせていただき、いろいろ勉強になりました。
ありがとうございました、また、よろしくお願いいたします。

1 件のコメント:

M-AQUA Live-Sound さんのコメント...

REPORT提出ありがとうございました。

内容の中で、いくつかアドバイスしておきます。

Q.声をかけられたら、返事をしっかりする。とても当たり前の事ですが、大切である。自分が学生であり研修として参加していようが、他のスタッフや、出演者、その関係者たちから見られたとき、一人の音響さんとして扱われるということに、説明されるまでに気付かずに、自覚が無く説明されて初めて、緊張感をひしひしと感じました。
A.これは、とても大事です。
エンジニアリングはセッションです、コラボレートです。
例えば、偶然スタジオを通りかかった時、自分の仕事でいなくても、何か困っている事があれば手伝い、アドバイスできて、どんな状況でも音を大切にする姿勢が大事です。
研修生として参加していても、より良いアイデアがあれば採用するし、もうその時点から一人のエンジニアとして、世間はみている訳です、チャンスはどこにでもある。

Q.スピーカーのセッティングや、結線のやり方等、マイクからスピーカーまでの間で、どこで音量をかせぐのか?
A.録音にも非常に通じる所です、基本的な機器の操作・構造は知っておく事。


Q.音源からの生の音と、スピーカーからの音とを比較する、立ち位置を変えて音を比較してみる。
 自分が音源に対して立っている位置を変えて、音が変化するように、マイクアレンジ、エフェクターの影響等によって、スピーカーからでてくる音は違っている。
A.良い指摘だと思います、意識を持って聞く事、観客はそんな細かい聞き方をする人から、大まかな聞き方をする人いろんな人がいます。


Q.考えすぎも、無駄になってしまうが、考えずにいる事はやはり良くない。
Q.見ただけでは覚えられない、覚え、使えるようになるには、実習(やってみないと!)、覚えているだけではダメ、
 使えるようにならないと意味が無い。
A.知識と操作どちらも大事です。
まず、知ろうという意識、実際に操作できるようになる行動、


Q.いかに早く作業が出来るか、時間的に終わらせる事が出来るか。早く終わらせる事ができれば、その空いた時間にいろいろと、試行錯誤することができる。
A.これも、近道です。
授業も同じで、与えられた時間いっぱいにセッティングをゆっくりしていては、損してます。

以上です、参加ありがとうございました。
また、よろしくお願いいたします。